「ブルガリ オクト」の最新作は、初めてのシンプルなウォッチです。
「ブルガリオクト」という新作メンズウォッチが発表されました。この時計は、八角形の個性的なケースに基本的な機能を備えており、シンプルで洗練されたデザインはビジネスマンにもぴったりです。「オクト(八角形)」という名前の由来についても取材し、そのワールドプレミアが行われたローマから報告します。
新世代を象徴するアンバサダーウォッチ
記者発表はローマ市街にある、8世紀に建てられた元修道院で行われた。荘厳な建物に一歩入ると街の喧騒は消え、彫刻やフレスコで埋め尽くされた壁面に、見上げれば天井は八角形を象る。
それはまさに「ブルガリ オクト」のデビューにふさわしいばかりか、歴史的遺産が街角に違和感なく共存するローマの自負を強く意識させるのだ。
「ブルガオクトコピー n級品」はこれまでジェラルド・ジェンタとのダブルネームが冠されていた。しかしブランドの本格統合から2年を経て、新作ではいよいよブルガリの単一表記になった。
それは同時に、2000年から進めてきたムーブメント、ケース&ブレスレット、文字盤などを内製化する、マニュファクチュール化が遂に完成段階に入ったことを示す。
その新たなステップの宣言として、ワールドプレミアの場には本丸であるローマが必然だったのかも知れない。
「ブルガリ オクト」は、3針とカレンダーという極めてベーシックな機能に絞り込む。いわば時計の王道スタイルであり、「オクト」初のシンプルウォッチだ。開発の経緯について、時計部門のマネージングディレクター、グイード・テレーニ氏はいう。
「これまで私たちのポートフォリオにはこうしたベーシックモデルがありませんでした。しかし、それはメンズウォッチのボリュームゾーンでもあります。一般的なお客様は何本も時計を購入するのではなく、日常的に長く愛用されます。そうしたニーズに向け、コンテンポラリーであると同時に、タイムレスな魅力を具現化しようと考えました。ブルガリらしさを表現しながらも、スマートでシンプル。70年代後半に登場した『ブルガリ・ブルガリ』の価値がいまも変わらぬように、『ブルガリコピー オクト』は次世代のアンバサダーウォッチになりうる時計であり、私たちは“フューチャーマエストロ”と称しているのです」
多面的なカットを施したケースは110点ものパーツからなり、ほどよい大きさに対して、厚みを抑え、心地よく手首にフィットする。それもジュエリーで培われたブルガリならではの美と機能の両立だ。
八角形は丸と四角が共生した形状であり、対極にある存在を融合させた調和を象徴する。それもいくつもの時代がミックスしつつ共生するローマに通じるということか。
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